【ゆり】「何を書きたいの?」と聞かれて即答できなかった話

ライターのみなさん、ライターを目指しているみなさん。

「何を書きたいの?」と聞かれて即答できますか。

 

モノカキになりたいと言いながら書きたいことがないって何、と言われそうですが意外といるのではないかと思います。

かく言う私もこれを問われたとき、情けないながら即答できませんでした。

まあ元々、なんとなく書くことがすきだったかもしれない・・・で受講し始めた講座ですから、無理もないといえばそうかもしれません。

 

『編集会議』2016年春号で青山ゆみこ氏がこのようなことを書いておられる。

 

(以下引用)

 何も伝えたいことがないけれど、書く仕事がしたいという人から相談を受けることがあります。そんなときは、まず「なぜ自分は書きたいのか」と、自分にインタビューするように勧めています。「なぜ」がない人は何も書けません。文章も誌面づくりも、「問いを立てる」ことが最初の第一歩です。 

・・・

 たとえば、カフェでお茶を飲んでいるときにも、「赤い服の人が多いな」「なぜこのカップは黄色いのだろう」なんてことを気にして、考えてみる。普段からそういう癖をつけていると、編集のアイデアや文章を書くための言葉がいつの間にか引き出しに貯まっていきます。本を読むときもそうで、あるフレーズが響いたら、どうしてそんな気持ちになったのかと流さずに考えてみる。

(引用終わり)

 

そういえば講座でも、「問いを立てる」ことの重要性を何度も何度もお話されていたなぁ。(その頃はまだ入会していなかったので、ビデオ補講で・・・)

 

一方で、こんな記事を書けるようになりたい。と思うものに出会うことは多々あります。

これはぜひみなさんに読んでほしい。プレスラボの小川たまか氏の文章。

note.mu

どうしてもポジティブになれなくて、明日もどうせ辛いことが待っていて、次の休みまで私に自分の時間はやってこない、そんなふうに毎日暗かった日々って誰でもありますよね。そんなときこの文章を読むと癒される。なんなら少しお酒が入っている日に読み返して泣けてしまいます。

 

そしてなんだか、いつか元気になれるんじゃないかと思わせてくれる。

 

小川氏も自分の中に起こった気持ちについて、なぜそう思ったかという問いを立て、深く考えることでこのような文章が書けるのでしょう。

まずは自分の中に起こった感情について深く考えてみること。それが意外にもその文章を読んだ人たちを少しだけ動かせたり、少しだけ元気を与えることができるのかもしれない。

 

 また、この先は今までの話とは全く関係なく記事の種類もがらっと変わるけれど、こういうものにも心動かされます。

toyokeizai.net

・・・ぜんぜんジャンル違う!とツッコミが聞こえてきそうですね。

東洋経済の記事、好きなんですよ。

この女性は特殊なケースである可能性は高いですが、世の中で埋もれている驚愕的な現実を丁寧にひろって一人の人にフォーカスして書く。書くことでその存在を世間に知らせ、その人の周りが少しでも動いたら。

大きな事件ではないけれど、でも誰かが拾わないと誰も分からない、そういう出来事を拾える記事に憧れる。そういうジャーナリズム性のある記事も好きですし、書けたらなーと思います。

 

未だに何と説明すればいいかわからないけど、たぶん人の心に深く潜ることが書きたくて、潜って書いた先に読む人を少しだけ動かせる、そんなのってすてきですよね。

 

なんか今日のはあんまり考えられてないことがばれそうな記事だな。笑

今日のところはこのへんにしておきます。