エンジニアからライターへ − 年収200万ダウンの転職をキメた話【ゆり】

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8月末で新卒から5年5ヶ月勤めた会社を辞めることにしました。

9月から北新地にある広告代理店で編集・ライターとして働きます。

・・・編集ライターって言いたかっただけです。たぶん様々な雑用もやることになりますw

 

現職は業務SEとして要件定義〜保守運用まで、顧客との打ち合わせからプログラム開発、テスト、リリース、障害対応(またあるときは障害という名のクレーム対応)まで一連の作業を経験させてもらいました。

巨大な案件に入っていたため、5年5ヶ月の期間で経験PJは2つ、直近のPJには4年間いました。いつの間にかアラサーになっていた件。こわひ。

私の周りの大抵の人よりも働いていた自信があるのと(除く同期)、仕事終わりに深夜タクシーに乗ると、運転手さんに「この辺でこの時間になる若い人は久しぶりに見た」とのコメントをいただいたので、忙しい部類に入るとはいえ。

安定した大きな組織に属し、会社の業績は悪くなく、尊敬する人たちに囲まれ、それなりの(そしておそらく能力以上の)お給料をもらっていた環境を手放すことはなかなか不安ではあります。

自分がどういうところを重視して決断したのか、周りの反応はどうだったか、備忘録的に書いておこうと思います。また、転職を考えている人に少しでも役立てば。

 

1.やりたいことが見つかった気がした

過去記事にも記述の通り「編集・ライター養成講座」に通っていました。

次の募集もしているので貼っておく。

www.sendenkaigi.com

 

講座に通い始めたきっかけはこちら

shihoyuri24.hatenablog.com

 

毎回の授業が楽しみで、課題は大変ではあるものの実際に書いているときは楽しく、半年間があっという間でした。半年続けられたことで「おそらく書くことってやっぱり好きなんだろうなぁ」という気がしました。

"やりたいことを見つけた"って言えるほどかっこよくはありません。だけどたぶんこれは好きなことなんだろうなという確信は持ちました。

それから、やはりこの界隈で活躍している人が好きなのです。一度お会いしたいと思っていた人たちに、講座のおかげでお会いできて、飲みに行くことができました。中川淳一郎先生のような生き方をしたいし、ヨッピーさんのようなアツい男になりたい。(男?)

やりたいことを見つけるためには、少し興味を持ったことを可能な範囲でなるべく本格的に経験してみて(=時間とお金を費やしてみて)、それで自分の気持ちを確かめるのが良いのでしょうね。

もしそれでだめでも「これは違った」ということが分かるので、時間とお金は無駄ではないはず。

 

2.ライフプランを考えた

まがりなりにも女子ですので、実現したいライフプランを考えると現職の働き方を続けることは不可能と判断しました。ただし、働くママはうちの会社にも何名もいます。働ける環境も整っていると思います。だけど私の性格上、自分で言うのもなんですが0か1かの不器用な女ですので、自分がその働き方ができるとも、したいとも思えませんでした。

これはかなりワガママかもしれません・・・。だけど、仕事とプライベートを完全に分けるような働き方はおそらく私にはできないのだと思います。贅沢!まぁそうかもねぇ。。。次の職場でそれが実現できるの?というのは、実現することを目標にしている、というのが今の所言えることです。

 

3.出世について考えた

優秀な同期や後輩、また上司を見て、10年20年後に私はここで生きていけるのか?と空想しました。純粋に無理だ。という結論がでました。笑

 

4.年収は自分にとって最重要ではない

前述しましたがおそらく平均以上のお給料をもらっていました。ま、残業が多いからなんですけど。

時間さえあればお金のことはさほど考えずに海外旅行にいけるし、欲しいものは大抵我慢せずに買えるし(いや車とかは無理よさすがに)、ご飯を食べに行けば「ちょっといい方を頼んじゃおうかな」くらいのことはできます。関西で住みたい街NO.1かつ実家から徒歩10分という申し分ないところにも住めます。笑 独身だからってのもあるんですが。

だけどこの生活が必須かと言われると微妙です。

毎日遅くまで働き、土日もたまに出勤し、ストレス?で朝会社に行けなくなったり、お昼休憩の時間に楽しかった週末の動画を静かに再生して精神統一したり、1年に4回40度の熱を出したりしてでも今の生活水準を維持したいと思えないです。いってしまえばお金のために仕事を頑張れるタイプではないというか。

お金のためと考えれば割り切って辛い仕事も頑張れる、というのはある意味本当に才能で、正直自分とは全く違うタイプすぎて尊敬しています。私はそういう、割り切る、というのがとても苦手です。なので、親に迷惑かけずに生きていければいっかぁ。と。

多少ネガティブなことを書いてしまったけれど、ずっと激務が続くわけでもないし(暇なときは暇、そんなにはないけど)、社内ではこの環境の中自分のコンディションをうまく調整しながら適応できる人が大半なわけで、私の適応力が低かっただけだとは思います。

 

5.タイミング的に今だ(というかちょっと遅い)と思った

転職エージェント曰く、現職(IT業界)と全く別の業界に転職するのなら、30代になると格段にチャンスが減るとのこと。確かに求人広告を見ると応募資格が「29歳まで」というのは珍しくありません。なのでカキモノ界に入るならもう今いくしかないという気持ちでした。

業界を変える転職をしようかと思っている人は、やはり早い方がいいのだと思います。スタートが遅いと、目標を実現できる年齢も遅くなってくるので(無責任なコメントですが)。現職に止まった場合の5年後の自分と、転職後の5年後の自分を比較してみてください。転職する=現職に止まった場合に手にできるはずの未来を捨てること、ですので、そのへんも考えて行動してみていいんじゃないかなぁ。

 

6.最後まで迷ったのは、人

一緒に働く人については、次の職場については未知数です。対応してくれた方に好感を持ったのもありその会社に決めたのですが、全社員に会える訳ではないですし、一緒に仕事してみないと一人一人のことは分からないし、もうこれは半ば賭けではあります。笑

 

現職は本当にいい人たちばかりでした。

今まで仕事をしていて、「こいつ人として嫌いだ」と思った相手は一人もいません。

仕事のできる上司は私のような部下や他社パートナーなど下から好かれる人でした。いつも部下の私を危険から(笑)守ってくれていることはヒシヒシと感じていました(たまに違う方向にいったりもしたけれど)w。人として今の発言はどうなの?とか、その態度どうなの?とか思うことも一度もありませんでした。この人はこういう場で絶対このような発言はしない、というパターンは手に取るように分かるし、たぶんそれはお互いに信頼関係ができていたからだとは思います。

また、上司の上であるグループリーダーに至っては、退職の旨を初めて伝えた時、びっくりするくらい心配してくれました。今の仕事がどうとかいうレベルではなく、私の人生にとって本当にそれがいいのか?を長い時間かけて対話してくれました。知り合いの広告代理店の人に仕事について聞いてくれたり、「私に言っておきたいこと」を週末にたくさんメモしてきてくれて週明けにそれについて話し合いました。

・・・お父さんなのか!?

実際実の父親よりも心配してくれました。あの人のあのモチベーションはどこからくるのだろう。辞めようとしているやつに対してどうしてそんな神対応ができるのでしょうか。その方もまた、常に自分のポリシーを曲げずにやってきた方なのだと思います。本当に見習いたいです。

この、人環境については、最後まで「本当に手放してしまっていいのか?」を悩まされました。

とにかく「転職するけど手放さない」方向でいきたいと全力で思っています。皆様今後ともよろしくお願いいたします。

 

7.周りの人の反応は意外とポジティブ

転職するにあたり色んな人に相談しましたが、社内の上の人以外はみんな総じて「やってみれば?」と背中を押してくれる人たちばかりでした。たぶん「やってみたいことがある」という転職に対しては基本的に「いいんじゃない?」と返ってくるのかと思います。笑 あと、みんな私が無茶な働き方をしていたことを知っていたから。ただところどころ「このご時世に大きな組織を抜けるのはちょっと怖いけどねぇ」的な意見はありました。まぁ、ITはこれから伸びる業種でもあるしねぇ。

また、うちの両親は基本的に過保護過干渉なのですが、今回のことに関しては「まあいいんじゃない?」でした。ステータスにこだわりがちな母は「えー、もったいないなぁ」などとは言っていましたが。両親には確実に反対される(心配される)と踏んでいたので転職後に事後報告しようと思っていたのですが、第二のお父さんこと会社のグループリーダーに「両親にくらい相談しろ」と諭され話しました。

おそらく、受験・就職しガッツリ働き自立した子に対しては、両親としても「自分たちの仕事はだいたい終わった・・・フゥ。あとは早く結婚してくれ」くらいにしか思っていないので、学生の頃ほど色々言われたりしないのだと思います。

 年収下がるので今のうちに両親をごはんに連れて行ったり、近場ですが旅行に連れて行ったりしておきます。笑

 

 

以上が転職に関するアレコレでした。

果たして2ヶ月後あたり、どうなっているでしょうね。。。

しばらくしたらまた転職後記を書きたいと思います。そこで大失敗していたら盛大に笑ってくださいw

正直不安だらけですが、最終目標は自分の希望するライフスタイルの実現なので、長期目標を忘れずに頑張りたいと思います。